吉祥寺の親子空手教室 香武館

劇団と空手の関わり

おそらく劇団櫂は、空手を俳優訓練の正課として取り入れている日本で唯一の劇団です。

劇団と空手道との巡り合いは40年前に遡ります。

劇団櫂代表で俳優の中田浩二が、テレビ朝日プロデューサーの友人から、当時の日本空手協会首席師範である中山正敏師範を紹介されたことが最初のきっかけでした。

中田は、それまで三十年の俳優経験の中で、役者の柔軟訓練として空手道が最高のものの一つだと捉えました。入団したばかりの新人が空手道の稽古を積むにつれ、身体の余分な力が抜け、身体に柔軟性が備わり、演技の表現力をアップしてくれるだろうと考えたのです。

これは、バレエのレッスンにも当てはまることですが、空手道がバレエと異なる点は武道だということです。

空手道の稽古を反復的に繰り返すことで、身体のみならず精神面(メンタル)をも鍛えられ、それが役者としての精神的成長や内面的変化につながるだろうと考えたのです。

そこで、劇団櫂の創立にあたり、前述の中山正敏師範を指導者に迎え、劇団櫂空手道部を設立しました。

中山先生が逝去された後は、日本空手松涛連盟首席師範である香川政夫師範に引き継がれ現在に至ります。

世界を舞台に活躍する選手を数多く育ててきた香川師範の指導方法には、武道の真髄たる空手道理論が随所に散りばめられています。

 

その香川師範からの指導によって、表現集団である劇団櫂、ひいては劇団櫂に所属する役者たちの感性を磨くのに役立っています。

2017年に入り、劇団が40年かけて空手道から学んできたことを地域に還元できないだろうかという中田の想いから、香武館空手教室を開設しました。

劇団櫂と空手の関わり

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